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「Raspberry Pi 5」公式ケースはオーバークロックの加熱を防げるか--冷却性能を検証

Adrian Kingsley-Hughes (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2024-01-06 08:30

 筆者は「Raspberry Pi 5 Active Cooler」が大好きだ。ボードにかかる負荷の大きさに関係なく、動作中の「Raspberry Pi 5」を極めて効果的に冷却する最良の手段だと思う。

Raspberry Pi 5と公式のケース。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
Raspberry Pi 5と公式のケース。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

 しかし、Active Coolerをテストした後、Raspberry Pi 5の公式ケースだけで、オーバークロックしたRaspberry Pi 5を十分に冷却できるのか、という質問を頂いた。

 筆者は、Raspberry Pi 5とさまざまなパーツを所有しており、時間もたっぷりある。さらに、科学の名の下に、Raspberry Pi 5を犠牲にする危険を冒しても構わないと思っている。

 そこで、Raspberry Pi 5と公式ケースを用意した。このケースにはファンが内蔵されており、貼り付け式のヒートシンクをRaspberry Pi 5のプロセッサーの上に取り付けるようになっている。現在、このケースを見つけるのは、Raspberry Pi 5を見つけるのと同じくらい困難だ。このような状況が早く改善されることを願っている。

注:Raspberry Pi 5をオーバークロックする手順を知りたい人は、こちらの記事を参照してほしい

ケースを取り付ける

 公式ケースを何とか手に入れることができたので、どれだけの冷却性能を備えているのかチェックしてみよう。

Raspberry Pi 5用公式ケースのすべての付属品とRaspberry Pi 5の本体。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
Raspberry Pi 5用公式ケースのすべての付属品とRaspberry Pi 5の本体。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

 Raspberry Piをケースに取り付けるのは簡単だ。

1. ヒートシンクを取り付ける

 まず、ヒートシンクを見つけて、裏面の粘着テープを剥がし、その部分をRaspberry Pi 5のプロセッサーの上に貼り付ける。

ヒートシンク。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
ヒートシンク。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
Raspberry Pi 5のプロセッサーに貼り付けられたヒートシンク。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
Raspberry Pi 5のプロセッサーに貼り付けられたヒートシンク。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

2. Raspberry Piをケースに取り付ける

 この段階で、ファンコネクターの上にある小さなプラスチック製カバーを取り外しておくことをお薦めする。

 ボードをケースに取り付けた後で、そのプラスチック製カバーを取り外すのは困難なので、通常はボードを取り外す羽目になる(だから、筆者と同じ過ちを犯さないでほしい)。

ファンコネクターのカバーを取り外す。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
ファンコネクターのカバーを取り外す。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

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