製品概要
ロボットの様々な機能要素をRTコンポーネントと呼ばれる部品単位
に分割し、これらを自由に組み合わせて多様なロボットシステムの構築を行
い、コンポーネント・ベースの開発を実現する共通プラットフォーム、「RT
ミドルウエア」に対応したパターンウィーバー、「PatternWeaver for RT-
Middleware」をリリースしました。
「RTミドルウエア」は、独立行政法人 産業技術総合研究所の知能システム
研究部門 タスクインテリジェンス研究グループが開発しています。弊社は、
同グループより技術供与を受けて、「RTミドルウエア」対応初のUMLモデリン
グツールを実現しました。「PatternWeaver for RT-Middleware」が対応して
いる「RTミドルウエア」の最新版「OpenRTM-aist-0.4.0」は、Object
Management Group (OMG)の標準仕様「The Robotics Technology Component
Specification (OMG RTC Specification)」に準拠しています。本製品では、
通常のパターンウィーバーStandard Edition Ver2.2の機能
( http://pw.tech-arts.co.jp/purchase/about_edition.html )
もご利用できる他、以下のような機能もご利用できます。
- 設計情報を基にしたRTCスケルトンコードの生成
- コンポーネント・プロファイルを埋め込んだRTCスケルトンコード生成
- 各種Port(DataPort,ServicePort)の生成・登録
- 属性、操作、多重度など、UMLモデリングツールの機能を利用したスケル
トンコード生成
- GUIを用いたコンポーネント設計
ドラッグ&ドロップを中心とした直感的な操作により、RTコンポーネント
の配置、接続など設計作業を行うことができます。
- CORBA IDLの生成
RTコンポーネントと同様、簡単な操作でCORBA IDLの定義及び生成を行う
ことが可能です。
- C++クラス スケルトンコードの生成
RTコンポーネントだけではなく、通常のクラスやインターフェースのスケル
トンコードの生成が可能です。また、各クラスの属性や操作も併せて生成
することが可能です。
- 設計情報の再利用化をサポート
過去に作成した設計情報をコンポーネント単位で再利用することが可能です。
- 開発環境のカスタマイズが可能
統合開発環境EclipseのPlug-inとして動作するため、用途に応じた機能追加
など開発環境のカスタマイズが可能です。多様なロボット開発環境を容易に
構築することができます。
特徴
本製品はEclipse上で動作するUMLツール、パターンウィーバー上で動作します。このため、他のUMLダイアグラムを組み合わせたRTコンポーネントの設計が可能です。PatternWeaver for RT-Middlewareの特徴は以下のとおりです。
- GUI上でのグラフィカルなコンポーネント設計が可能
- RTCスケルトンコードの生成が可能
- CORBA IDL(Interface Definition Language)の生成が可能
- C++スケルトンコードの生成が可能
- 設計情報の再利用化をサポート