日清食品ホールディングスは、対話型チャットアプリ「NISSIN AI-chat」を開発した。開発を支援したアバナードが11月14日に発表した。開発の検討が開始されたのは4月初めだったが、アバナードが「Microsoft Power Apps」でのローコード開発を支援し、4月25日にはNISSIN AI-chatとして公開された。
日清食品グループでは、営業で想定される約30の業務にNISSIN AI-chatをはじめとする生成AIを全面的に活用した場合、営業担当者1人あたり年間400時間の労働時間を削減できると見込んでいる。
NISSIN AI-chatは、同グループの約4000ユーザーを対象に、「Microsoft Power Platform」と生成AI技術で独自に開発されたサービス。主に文章要約や英文翻訳、セールス部門における商談のロールプレイ、提案活動のアイデア創出などに活用されているという。さまざまな機能追加が実施されており、既にインターネット情報や社内情報を参照できるようにする機能をリリースしている。
同グループでは、これまでPower Platformを用いて業務アプリケーションを構築していたため、社内にナレッジが蓄積されていることに加え、「Azure OpenAI Service」との連携性が高いことから、今回もPower Platformを開発プラットフォームとして選定した。
今後、AIから望ましい出力を得るための質問をより簡単にできる機能などをNISSIN AI-chat上でリリースする予定だ。