4.コンピュータへのPingの実行
コマンド:Test-Connection
例:Test-Connection -ComputerName 宛先コンピュータ名 -Source 発信元コンピュータ名
PINGコマンドは、システム管理者が使える武器の中で、最も役に立つコマンドの1つだ。簡単に言えば、このコマンドは今使っているシステムと、別のリモートシステムとの間の接続性を検証する。Test-Connectionコマンドは、この機能をPowerShellコマンドに組み込み、発信元として現在ログインしているコンピュータ以外のデバイスを指定できるなど、いくつか新たな機能を追加したものだ。例えば、サーバとリモートデバイスの間の接続性を検証する必要がある場合、このコマンドを使えば、サーバからリモートデバイスにICMPコマンドを送り、その結果を自分の管理用システムで受け取ることができる。
5.サービスの表示および変更
コマンド:Set-Service
例:Set-Service -ComputerName リモートコンピュータ名 -Name サービス名 -Status サービスステータス
サービスは自己回復機能を持っているが、時には扱いが難しいことがある。特定のコンピュータで発生している状況によっては、最悪の場合、サービスが停止することもある。特定のステーションで実行されているサービスを特定するには、まずGet-Serviceコマンドを使用して、現在のステータスを取得する。この情報があれば、サービスのステータスを設定する処理を実行できる。1つのサービスを指定することも、「W」から始まるサービスを指定することも、すべてのサービスを指定することも可能だ。
6.バックグラウンドタスクの実行
コマンド:Start-Job
例:Start-Job -FilePath スクリプトのファイルパス.PS1
管理者の中には、現在の状況やユーザーが何をしているかをあまり気にせずに、何かを行う必要があれば、その場で必要なことを行う人もいる。一方で、影響が最小限か、皆無になるように、ひっそりと物事を進めるのを好む管理者もいる。このコマンドは、後者のタイプの管理者にぴったりだ。
このコマンドは、誰がログインしていて、何をしているかに関わらず、スクリプトやタスクをバックグラウンドで実行する。さらに、このコマンドは出力を表示せずに実行される。エラーが発生しても、ローカルでログインしているユーザーの作業の邪魔になることはない。幽霊のようなコマンドだ。